まずは自己PRと志望動機の違いを知る
看護師の採用につながる自己PRとは何かを知る前に、まずは混同されがちな自己PRと志望動機の違いについて知っておきましょう。自己PRと志望動機の違いを知っておくことで、内容が被ってしまうことなくそれぞれをしっかりとアピールすることができます。
志望動機
志望動機は応募する先を志望している理由となりますので、応募する企業や病院をなぜ選んだのかという点と、勤め始めてから何をしたいと考えているのかという点を伝えることになります。そのためこれからその職場を通じて自分がどうなっていきたいのかということを伝えるものです。
自己PR
自己PRはどのような実績があり、どういった経験をしているのかを伝えるものになりますので、応募する企業や病院に対してどういったスキルや経験を持っているのかという点を伝えることになります。志望動機は採用された後のことについて述べますが、自己PRは現在までにどういった経験とスキルを培ってきたのかを伝えるものです。
注意すべき伝え方
志望動機は勤めた未来のことを伝えることになり、自己PRは今までの経験を通して培ったスキルを伝えることになります。そのためこの2つには明確な違いがあり、あくまでもそれぞれを適切に伝えられるように注意しなければなりません。そして何より自己PRと志望動機につながりを持たせて伝えることが大切です。
例えば志望動機には「今までの経験を活かして働きたい」と伝えているにも関わらず、自己PRには「初めて経験する診療科ですが精一杯勉強をしたい」と伝えているのでは一貫性がありません。極端な例となりましたが、意外と多くの人がこのような間違いをしてしまっています。
それぞれの書き方のコツ
では以上の注意点を踏まえて、志望動機と自己PRの書き方のコツを押さえましょう。
志望動機は先述の通り、これからその職場でどのような仕事をしたいのかといったことを伝えるものです。つまりこれから働く職場でどのような仕事ができるのかを知らなければ書けないものになります。志望動機は働きたいと思っている転職先のことをよく調べて、どういったことが実現できてどういった点で貢献できるのかをしっかりと理解して作りましょう。
自己PRについては自身が持つスキルと経験を、文章と言葉でしっかりと伝わるように説得力を意識します。説得力を持たせるためには「誰に」評価されたのかを意識してみると自然と説得力がつきます。注射が上手と評価されていたことを同僚に評価されているよりも、院内の多くの医師に評価されていたという方が、上手であることを伝える力がより強いとわかると思います。例えばコミュニケーションスキルが高いということを伝えたければ、同僚に評価されていたというよりも看護師長に評価されていたという方が伝わります。